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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第14章 二人はずっとずっと一緒


朝、まどろみの中目が覚めた。


ふかふかのお布団に白いシーツ。
カーテンからの太陽が眩しい。

目を開けると、目の前には私と同じ白いシャツ。


ーー…悟さんだ。


まだ寝てる悟さん。
夜遅く書類があるからと、私だけ先に寝させてもらったけど、あの後隣に来てくれたんだ。

何時に寝たのかわからないからもう少し寝かせてあげたい。


きっと少しの身動きで悟さんは起きてしまうだろうから、私は動かずそのまままた目を閉じた。


すぅぅーー。


広げた腕と脇の間に顔を埋め、静かに吸った。

悟さんの匂いだ。
暖かい。


暑かったのか、布団は足元で団子になってるのに私は笑いそうになったけど、必死に耐えた。


「…ん。」

小さな声が聞こえてきた。
起こしてしまったかと、少し緊張したけどその後は静かだったのでまた寝たようだ。


今何時だろう…。

寝過ごしていないか心配だけど、やっぱりもう少し寝かしてあげたい。


ドサっと悟さんの腕が私の頭に覆い被さるように回ってきた。

目の前が悟さんの胸で、私は危うく動いてしまいそうになった。


寝返りで抱きしめられたようになったけど、実は起きてない?


私はチラッと視線だけ上にむけたけど、顎だけであまり顔が見えない。

ただ穏やかな寝息だけが聞こえてくる。


すぅぅーー。

もう一度静かに吸い込んで、悟さんの胸に顔を埋めて悟さんを堪能した。



「吸いすぎ。」


寝起きの声が響いた。


「やっぱり起きてるっ。」
「だって心臓がうるさい。」


「…む。」


穏やかに悟さんの横で寝たふりと思っていたけれど、どうやら心臓はドキドキしてしまっていたようだ。

「寝過ごしてない?」
「大丈夫。もう少しこのまま。」

ぎゅっと力を入れてきたから、私は悟さんの筋肉に押しつぶされそうになった。

「ほら吸っていいよ。」
「…もがっ。」

息なんてできない。

「くく。」

ぷはっと、悟さんから這い出ると、今度は悟さんが私の胸に顔を埋めた。

「あー。朝から最高。」

私の胸で深呼吸してる悟さんに笑みをこぼし、そっと頭を撫でた。




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