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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第2章 二人はずっと一緒


お昼過ぎごろ私は、シルクのカバーのクッションを抱え、映画鑑賞をしていた。

見るのはもっぱらアニメ。


オタクだから仕方ない。



仕事の心配はしてなかった。
急に休んで申し訳ないって気持ちもさほどなかった。
薄給のブラック会社で、人間関係もペラペラな会社だ。
私がいなくても気にもしないだろう。



「長いこと休むなら辞めちゃおっかな。」


辞表ってスマホから上司に送ってもいいのかなー。なんて、馬鹿なことを考えながら、ソファにごろりと横になった。




コンコン



このノックはきっと五条さんだ。


「はーい。」
「ちゃんに紹介したい人いるから、出て来れる?」
「わかりました,すぐ行きます。」


リモコンで動画をとめ、立ち上がりささっと髪の毛を整えると私はドアを開けた。


「昨日の部屋で話そうか。」

客間なのかわからないけれど、最初に通された部屋のことだろう。
五条さんは昨日と同じ格好で、黒い上下の服に、黒い布を目に当てていた。

ーー…リラックスした格好の方がかっこいいのになー。


きっと仕事の格好なのだろう。
そんな彼の後ろを私はついていった。












部屋に入るとすでに一人椅子に座っていた。

こちらに目をやり、目を細め微笑む男性。
五条さんとは少し違う黒い服を着て、真っ黒な長い髪を後ろに束ねていた。


「こんにちは、夏油傑です。」
「あっ、こんにちは!」

優しい声。

私はどきまぎとしながらも頭を下げてた。

「です。」
「さんね。悟から事情は聞いたよ。災難だったね。」
「あ…いえ……。」


なんだか五条さんとはちがう雰囲気に緊張していまう。



「……。座りなよ。」

少し声の低い五条さんに背中を押され私は椅子に座った。
ドサっと五条さんも横の椅子に腰掛けた。


「くっくっ。どうした、悟。心臓なんか押さえて。」
「…別に。」

「あっ!もしかして私の心臓なんか変な動きしてますか!?」
「……。傑に一目惚れでもした?」
「まっ!まさか!!緊張してるだけです!」


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