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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第6章 二人?でアオハル



「よろしくお願いしますっ!!」

今日も元気いっぱいの虎杖くんは、悟さんに向かって頭を下げ挨拶をしていた。

たまにこうやって組み手をして、お稽古をしているのだそうだ。


この前きた稽古場より広い道場の様な場所だ。



「今日はさんも一緒に組み手っすか!?」
「いやいや、この子そんなことしたら腕折れるから。」
「はは。」

私は邪魔にならないよう、端っこに座った。

「彼女にいいとこ見せたくて連れてきたの。」
「…!?」

虎杖くんになんてこと言うんだあの人!

私は虎杖くんに向かって首を振った。


「呪力操作の練習してるから、参考のための見学です!」
「さんも術師なるんすか?」
「…んー。」

私がなんと言うか迷っていると、悟さんが間に入ってくれた。

「ま、そんな感じ。センスゼロだから見学なの。さ、始めようか。」


ーーー…五条悟にセンスゼロって言われた。



地味にショックを受けつつ、私は隅っこで正座をして二人の組み手を見学させてもらった。












「…く、組み手……?」

殺し合いの間違いじゃないのか。と、思った。

二人の手の動きには目は追いつかないし、飛んだり、回転したりーー…

「カカロットとベジータじゃん。」

ぽそっと呟き、私は呆けてしまっていた。

二人の打ち合う音が聞こえてくる。



「。目で呪力を追ってごらん。」

急に悟さんに声をかけられ私は背筋を伸ばした。

「まだ呪力を見て一週間しか経ってないんだ、目で見て慣れて。」
「は、はいっ!」

片手で虎杖くんの足首を払いつつ、悟さんは言った。

悟さんはたまにポケットに手を突っ込み、足で簡単にあしらう姿なのは、やっぱり実力差がすごいのだろう。

それでも虎杖くんもとても早くて、一撃が重いように感じた。
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