Peridot 幸せの花咲かせましょ〜初恋と宝石Ⅶ〜
第80章 先生じゃなかったら……
先生じゃなかったら……
『児童指導員になりたい。そう、話してくれたよね。覚えてるよ未唯彩』
『相葉先生?』
『モテないなんてのも嘘。未唯彩。俺に思われてんの知ってる?』
『……』
『リアクションして?』
『先生が生徒をからかうとか酷い』
−居酒屋−
「まぁくんが先生って事がネックなんだね。未唯彩ちゃん」
カズ。
「そりゃそうだよね。けど雅紀くんが」
智くん。
「先生じゃなかったらって事かな?」
潤ちゃん。
「さすがだね。俺の感じた事を代弁してくれてありがとう」
学校−回想−
『俺が先生じゃなかったら……』
『相葉先生?やめないで 行かないで!』
『未唯彩?落ち着いて。先生はやめないよ。俺の天職だから。あと半年でさ未唯彩、高校卒業じゃん』
『俺の天職って自分で言う?』
『ツッコむトコそこかいっ!未唯彩、後半年だよ?』
『寂しいな……』
『半年したら普通の社会人同士だよ?』
『……』
『リアクションしてよ。俺と、相葉雅紀と付き合って下さい。浜未唯彩さん』
『……』
−居酒屋−
「…」
「…」
「…」
「未唯彩も、お3方と似たようなリアクションだったよ。しばらく俺の事、ずっと見つめてた』
「頑張ったね。まぁくん」
カズが、素直。怖いけどけど……嬉しかったんだ。
まぁ、返事は保留だけどね。 最後まで リアクションしてくれなかったし。