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Sweet Love* Part2

第10章 *Happy Birthday 6/18*〜黄瀬涼太〜


黄瀬side


「涼太君、誕生日おめでとう!」


朝一番に、笑顔でそう言ってくれた彼女。
俺は嬉し過ぎて、放課後になった今でも浮かれていた。


「涼太君、なんか上機嫌だね。」


「当たり前じゃないっスか!香奈っちに、一番におめでとうって言われたんスよ?もう俺、嬉し過ぎて泣くかも…」


「大げさだなぁ〜。」


いや、ふざけたように言ってるけど、意外と大げさではない。
実質、朝言われた時は涙目になってしまい、香奈っちを抱きしめてなんとか誤魔化したほどだ。

あれから何時間も経ち、今はお互いの部活も終わり、香奈っちの家に来ている。


「いやー、本当、こんな可愛い彼女がいて、俺幸せっスわ。」


「もう、やめてよ、照れるから…」


香奈っちは、頬が赤くなるのを抑えようとしながら俯いてたけど、その頬は少し赤くなってしまっていた。
ああもう、本当可愛過ぎっス。


「俺、香奈っちの照れた顔も好きっスよ。」


「う…ば、ばか…。」


隠しきれず、真っ赤になる顔。
困った顔で、それもまた可愛いな、なんて思ってたら、ポカポカと殴られてしまった。

俺の肩を殴る(と言っても力は弱いけど)香奈っちの頭を撫でると、それっきり攻撃は来なくなった。
香奈っちは撫でられるのが好きっスからねー。


「…ところで、ずっと気になってたんスけど、この本って何スか?」


香奈っちを撫で続けながら、テーブルに置いてある本を見る。
普段はリビングに本が置いてあるのを見ないから、ちょっと気になった。
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