第5章 光は闇に消える
「っ!」
蛇は後ろから総悟を狙って、突き進んでいる。
「おい、沖田!危ねえ!!」
銀時も叫んでいる。
私は、無意識のうちに走った。
そして、総悟を突き飛ばした。
横腹には蛇が突き刺さり、今にも気絶しそうな感じだった。
でも、突き飛ばした総悟の後ろにはもう一匹。
私は持っていた木刀で、総悟の頭を殴った。
その衝撃で横に吹っ飛んだ。
ただ、私は前からまた蛇が突き刺さる。
このままもう終わりにしようかな。
しかし、私のかつての勘が甦った。
蛇の元、あの男は、後ろにいる。
私は最後に、木刀の中から真剣を出し、男めがけて投げた。
男に当たって死んだのか、蛇が消えた。
そして私は落ちた。
意識が遠退いていく中、総悟が泣きながら私を抱えて何かを叫んでいるのが見える。
------ごめんね-----------
そんな言葉も言えず、私は意識がなくなった。
~沖田SIDE~
きにくわねえ。
姉さんは、旦那の前でわんわん泣いている。
どうしてでい?どうして俺には泣き顔を見せてくれないんですかい?
よそ見をしながら向き合う。
「あれ?どうしたの?あっちが気になるの??」
「………ちげー。」
こいつ、ニヤニヤ笑いやがって。
そもそもこいつが姉さんを泣かした張本人。
絶対殺してやる。
俺は剣をしんけんに構えた。
「………殺気を出してるね……、悪くない。」
男も少しの殺気をだす。
「じゃあ、始めようかねー」
男はいち早く、攻撃をしかけてきた。
俺はそれをうける。
(こいつ………強い!)
俺もしかける。
「伊達に攘夷戦争参加してた訳じゃないんでね!」