第5章 光は闇に消える
「…おいおい…、これはどういう状況なんですか?」
銀時が口を開けた。
後ろには総悟もいる。
「…てめえ…、姉さんに何を!!」
「あ~あ、せっかくの楽しみが…。」
すると、自分のものをなおして私の前に立ちはだかった。
「殺すしかないね、俺が。」
そういうと、いつの間に用意してあったのか、真剣を取り出した。
「俺が「旦那。」」
銀時の言葉をさえぎって、総悟が真剣を取り出した。
「…俺がてめえを殺してやりまさあ。」
そして、あいつと総悟は、広いスペースまで行って、戦い始めた。
銀時が、しゃがんで私の縄をほどき始めた。
「……お前、大丈夫なのか。」
銀時が口にだした。
「…ん、ぎりぎり…だったかな?」
私は銀時と目を合わせずに答えた。
「ああ?ほんとにそうかよ。」
足の縄をほどく。
「うん?私は大丈夫よ?」
「それ、俺の目を見て言えるかよ。」
銀時はいつになく真剣な態度である。
私は着物を整える。
まだ、あいつに触られている感触がある。
気持ち悪い。
「…おい、緑。」
「私は大丈夫だって!!」
銀時の目を見てそう言った。
銀時は驚いた顔をしてる。
「…何よ。何か顔についてるの?」
「いや…、緑……。」
そういうと、近くに寄ってきた。
「!?ちょっと??!銀時!!」
すっ・・・。
銀時は私の頬を撫でた。
そして、何かをぬぐう手の動きをした。
「…銀時?」
「…なんだ、やっぱ大丈夫じゃなかったのか。」
私は急に目の前がぼやけだした。
ああ、私泣いてんだ。
怖かった。
ずっとずっと怖かった。
でも、自分でなんとかしようとしてた。
だから、私は…。
「う……。怖かった…、怖かったよお!銀時!!」
私は銀時に抱き着いた。