第5章 光は闇に消える
~沖田SIDE~
とりあえず、チャイナと眼鏡は移動させ、旦那のほうを見た。
旦那は姉さんとやりあっている。
旦那は、緑さんのすばやい攻撃を意図も簡単によけている。
「…すげえや。」
旦那も攻撃をしかけた。
しかし、姉さんも次々とかわしていく。
旦那も強いが、姉さんも旦那と同じくらいの力を持っている。
まるでその戦いは『鬼』と『鬼』。
俺はつい見とれてしまった。
すると、二人は向かい合った。
そして、姉さんから仕掛ける。
そして、すれ違った。
いや、すれ違ったように見えたのだ。
姉さんは消えた。
砂に変わって消えた。
そして、旦那はケガ一つしていない。
なぜ…?
俺はその場で立ちすくんでしまった。
~銀時SIDE~
俺は緑を斬った。
いや、気絶させようと首をおもいっきり叩いただけだ。
それなのに、緑は…。
いや、緑じゃない。
そいつは、俺のほうを向いて笑った。
そして、笑いながら砂となった。
悲しそうな笑顔をして。
あれは一体なんだったのか。
俺にはまったく理解はできなかった。
緑のクローンなのか。
それも今は理解するより、緑を探したほうがいいと思った。