第3章 己の中の魂
~緑SIDE~
………仲直りねえ……。
なんか、やっぱりしたくないな〜。
もともと、私じゃなくて、銀時が悪いんだし。
私はそんな事を思いながら、裏路地を歩く。
ここは人気もあまりない。総悟が心配しそうなところだけど、私もそれなりに強いわけだし。
ってか、いつの間にか人も多くなってる気がする。
右を見れば男、左を見れば男………。
ってあれ!?
私はその場に立ち止まった。
すると、突然男達は刀を抜き、私の首元へ押し付けた。
「………あんたたち、誰よ。」
薄気味悪いくらいににやける男共。
「なんとか言いなさいよ。」
「俺達は攘夷浪士ですよ、緑さん。いえ、イェロー・サタン様。」
私は瞬時に木刀を取り出し、円の中心から離れる。
「………その名前で呼ぶな。」
「おおっと、これはこれは失礼致しました。」
「何が目的なのよ。」
私は木刀を構える。
「それはもちろん、あなたさまに我々の仲間になっていただきたいのです。」
「それは無理な話しね。」
リーダーらしい男は、前にでてきてニヤリと笑っている。
「それはまあ……わかっていたことなのですが。」
「わかっているなら別にいいじゃない、面倒くさい奴らね。」
「ええ、わかってました。だから……。」
そう聞いた瞬間、私は頭にものすごい衝撃が走った。
いつもの痛みとは違う、鈍器に殴られたような……。
視界が暗くなっていく………
最後に男はこう言った。
「………無理矢理連れていこうと思いましてね、我らが泥沼党のアジトに。」