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美しき銀の刃

第3章 己の中の魂


そして……。

わいわいがやがやと人が食堂に集まってきた。

「あれ、なんか今日はうまそうなにおいがするな〜。」

誰かがポツリと言った。

「って、あれ?!緑の姐御!?」

誰かが叫んだ。

「皆さん、おはようございます!」

私は真撰組に対して挨拶をする。

「ありゃ?姐御、倒れてたんじゃあ…。」
「ええ、なんか助けてもらったみたいなんで、お礼に皆さんの分の朝食作りました!」

歓声が沸く。うんうん、喜んでもらえたようだ。

「おー、緑殿!すまんなー、わざわざ。」

ゴリラ……いや、近藤さんもやってきた。

「いえいえ、こちらこそ。さ、皆さん、食べてください。」

もうすでに机に人数分料理は置いてあるのだ。

「エッグに、ベーコンに、みそ汁に、白ご飯……。うまそう!!」

わいわいと食べはじめた。

「ありゃ、どーなってんだ、こいつは。」

後からきた土方や総悟は、訳がわからない状態になっている。

「あ、副長!どうやら、緑の姐御が朝飯準備してくれたらしくて!」
「まじかー!姉さーーん!!」

総悟がダッシュでこっちにくる。

「あら、食べないの?」
「姉さん、わざわざ用意しなくてもいいんですぜい?なんか、もったいないですぜ。」
「何言ってんの、男は食べてこそなんぼでしょ?ほらほら。」

私は総悟の分を隣に置いた。

「じゃあ……いただきやす!」

ニコニコしながら食べている姿をみた部下達は、ヒソヒソしている。

「…おい、あの隊長が……。」
「あの腹黒隊長が、姐御にはあんなに甘えてやがる……。」
「怖くね……?やばくね?」

そしていつの間に用意したのか、ロケットランチャーでそいつらをぶっ飛ばした。

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