第2章 暴力的な快楽
―――目を覚ますと時刻はお昼の1時になっていた。
身体が重い。昨夜の出来事を思い出す度に身体が震えて仕方ない。
服を着てフラフラとした足取りでリビングに向かうとそこには白月さんが立っていた。白月さんは自分に気づくとにっこりと微笑む。
「おはようございます、琴美さん」
「ぇ……ぁ……」
「昨夜はとても可愛らしかったですよ。ふふふ……嗚呼、思い出したら興奮してきました」
その言葉を聞いて危険を感じた自分は即座に逃げ出そうとしたが白月さんが自分の手首を掴んで抱き寄せた。
「何故逃げるのですか? 私はただ、また愛し合いたいだけですよ」
「自分、は……いや……」
「まだ私を受け入れてくださらないのですね……では、受け入れていただけるまで……」
―――犯し続けましょうか。
耳元で囁かれる。ぐいぐいと押し退けようとするけれど男性の力に敵うはずもなくどこからともなく現れた触手にあっという間に拘束される。
嘘でしょ……まだお昼だし、昨夜えっちしたばかりなのにまだするの?
スルスルと服を脱がされ、また裸にされる。そして後ろ手に触手で拘束されてソファーに座らされ、両足に絡みついた触手によって足を大きく広げられる。また、こんな恥ずかしい格好……やだ。
目の前で微笑む白月さん。
白月さんはゆっくり近づいてくると、しゃがみこみ、秘部に顔を近づけた。
え、嘘……そんなとこ……。
敏感なクリトリスを舌で刺激されたり、ちゅうちゅうと吸われたりされる度にビクビクと身体が反応する。ひとしきり弄られた後、今度はぬるりとしたものがナカに入ってきた。
「ひぁあ……っ、そんな、とこ……汚……っ」
白月さんの舌が、ナカに入ってきた。浅い所で蠢く舌。
もどかしい。昨夜はあんなに奥の奥まで犯されたのに、その感覚が、快楽が忘れられない。
でもここで強請ってしまったら負けな気がする。
自分は吐息を漏らしながら必死に堪えた。
どんなに焦らされてもだめ……この人を求めちゃだめ……
求めたら、きっと堕とされる。堕ちる所まで堕とされて、後戻り出来なくなってしまう。
そんなのだめ……
「ふぅ……っ……ふ……っ」
白月さんはその舌で溢れる愛液を掻き出して飲み干していく。
その行為はどれほど続いたのだろう。
舌を引き抜かれた頃には、もう出来上がっていた。