第5章 互いが住む世界
千明side
「ん…?」
この部屋は佐野の部屋。
ベッドの上だ。
そうだ、俺発情期で……
佐野と……
性行為したことを思い出して顔が熱くなった。
どのくらい時間が経ったのだろうか。
佐野の姿が見当たらない。
てか、アイツ絶倫すぎだろ……
全然イかねぇし!
すっげぇ疲れたし!
優さんもしかしてずっとあれに耐えてたのか……
それとも俺がヤワすぎるのか?
「体大丈夫か?」
「っ!佐野!」
「はい、水。」
水を持ってきてくれたのを受け取り「ありがとう」と礼を言う。
隣に座り、服を肩に掛けてくれる。
性行為後のケアもしっかりしている。
これが大人なのか、余裕を感じた。
今まではヤって終わり、その後は寝るだけの性行為しか経験したこと無かった。
だからか、余計に大事にされているのを感じる。
「ごめん、俺また寝ちゃってた。」
「いや、俺も無理させたな。すまない。」
額にキスをしてくれた。
優しい。
「体が平気なら風呂入ってこい。気持ち悪いだろ。」
「うん、ありがとう。」
佐野は先に入ってきたのか髪が濡れていていい匂いがした。
物凄く恋人というのを感じる。
タオルと下着を持ってお風呂場に向かう。
すると、スマホが光った。
お父様からだった。
また設立記念のパーティーのことだろう。
あとから確認しようとスマホを置き、お風呂に入った。