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【ヒロアカ】change the truth【R18】

第5章 個性


目を覚ましてまず目に飛び込んできたのは、白く殺風景な天井と、鼻腔をつく消毒液の匂いだった。安っぽい蛍光灯がじんわりと明るさを放ち、カーテン越しに夕暮れか早朝か、何とも言えない薄い光が差し込んでいる。やけに体がだるくて、意識がぼんやりしている。

(どこ...?)

そう思いながら周囲を見回すと、硬いベッドの柵と、点滴スタンドが視界に入った。どうやら病室のようだ。

(私、なんで病院なんかに......。あれ、確か救助訓練の最中......)

途中の記憶が霞んでいて、頭に靄がかかったような感覚になる。思い出そうと必死に考えても、あのとき激しく動揺していたことだけが脳裏に焼き付いていて、具体的な映像が曖昧だ。

ふと、視線の端に何かの動きがあってそちらを向くと、ベッド脇の椅子に人が座っているのがわかる。身体中包帯ぐるぐる巻きの一一見間違えるはずもない、相澤先生だ。

「相澤先生......!」
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