第35章 闇の男爵夫妻
歩美「椛お姉さん、今日は帰っちゃうのぉ?」
椛「そうなの、今日はあまり長居出来なくて。
けど、みんなのおやつは作り終わって博士の家にあるから。
みんなで仲良く食べてね♪」
歩美「わーいっ!」
光彦「楽しみです!
ありがとうございます!」
元太「俺のおやつ〜!
話聞いてたら、余計に腹が減ってきたぞ!」
嬉しそうにはしゃぐ子供達を見ていると、心が暖かくなる。
けど、今日は出来れば遅くならないうちに帰りたい。
皆に帰りの挨拶をしようと、声をかけようとすると…
コナン「椛さん、椛さん?」
小声で軽く手招きをしながら、声をかけるコナンがすぐ側に来る。
コナンの様子に、何か皆に聞かれたく無い事があるのかと思い、コナンの背の高さまでかがみ込む。
椛「どうしたのコナン君?」コソコソ
皆に聞こえないように、小声でコナンに話しかける。
コナン「安室さんって…
敵…だよね?」コソコソ
椛「…」
コナン「悪い奴らの…」
椛「…」
コナン「椛さんも、本当はその事を知っていて…
と言う事は椛さんも…」
歩美「コナン君?
椛お姉さんとコソコソ何してるのぉ?」
おやつの話で盛り上がっていた子供たちが、コナンの様子に気付き不審に思ったのか、すぐそばで聞き耳を立て始めていた。