第43章 裏切りの擬装
黒田「大分、体幹と蹴り上げる時の軸がブレなくなってきたな。」
椛「…そうですか!?
それは嬉しいですっ!」
黒田「椛さん的にはどう思う?」
椛「そうですね…
最初のころは翌日の筋肉痛が酷かったですが、最近は筋肉痛ならなくなってきました!」
黒田「それは上々だな。」
息が上がりながらも、黒田の言葉に返事を返す椛。
ここは警察庁のとある一室。
格闘技や体術を練習する練習場だ。
射撃の練習の後、体術を身に着けるために、黒田から稽古をつけてもらうようになった。
ただでさえ二人には対格差がある上に、裏の管理官にまで上り詰めた黒田の実力は、当然のように武道特練員並みだ。
公安の元潜入捜査官の経歴は伊達じゃない。
足技と基本的な体術を中心に指導してもらっているが、未だ黒田を投げ飛ばすことは出来ていない。
椛(すぐには無理でも、いつか黒田さんを投げ飛ばせる様になりたいな〜…
流石に目標高く設定しすぎかしら…w)
今日の訓練が無事終わって、着替えに向かおうと額の汗を拭く。
隣では、ペットボトルの水を、男らしくゴクゴクと音を立てて飲み上げる黒田。
黒田「……ふむ。」
ペットボトルを下ろした黒田が、椛の方へと視線を向ける。