第1章 1夜
仕事柄、身体は重ねても唇にキスはしない、という人は割と多い
割り切る為。
その理由は分からなくもないけどーーーー
私には関係ない
身体を重ねようが唇を合わせようがそこに感情は一切入らないから。
クチュ、クチュッ、、
角度を変える度に鳴るリップ音とお互いの吐息だけが部屋に響く
彼の熱い舌の動きに私も応える
『んっ、、ハァ、、』
飲みきれない唾液が口の端から溢れ…それを彼がペロリと舐めとった
「やっべ、止まんねー……つーか時間足りねーんだけど…」
彼はタイマーで残りの時間を確認すると短く息を吐いた
残りは12分
「俺エッチと同じくらいイチャイチャすんのも好きなんだけど、、、今はそんな余裕も時間もないからさ。」
はだけかけていたバスローブを一気に剥がされ足を大きく広げさせられる
「挿れるね。」
艶のある低い声にゾクッと身体が粟立つ
彼は自身のモノをあてがうとヌルヌルと愛液を塗りたくるように腰を進めていく
『んっ、、、』
「ハァ、、、やっべー……」
ユラユラと焦らすように腰を揺すられる
下から彼、乙也君をじっと見上げると、さすがというべきか、引き締まった上半身が何とも色っぽく見える
「・・・何かヨユーそうな感じ?」
耳たぶを甘噛みされ、そのまま熱い舌が耳の輪郭、首筋へと這っていく
その間も指は器用に胸の先端を弾いたり摘んだりしてその刺激に膣の中がキュッと締まる
「ちょっ、、、締めたらイクから、、ダメ。まだもうちょい楽しませて?」
『んっ、、』
腰の動きがピタリと止まり再び口を塞がれた。
お互いの吐息ごと飲み込むような深くて激しいキス
『〜〜んッ』「ハッ、、ハァッ、、、」
(キス、、、上手いな、、、)
ぼんやりとそんな事を考えていると、乙也君はチュッと音を立てて唇を離した。
「ハァ、、、ホントはめちゃくちゃ甘やかしたいけど、ごめんね?」
優しい言葉とは裏腹に彼のモノがズンッと奥へと突き刺さった
『ぁあっ、、!』
たまらず声を上げるも、律動は止まらずズチュッズチュッと何度も奥を貫かれる