第6章 6夜
線が切れたように眠りについた玲王の寝顔はまだ少しあどけなさが残っていて……
これ以上彼が傷付かなない事を願う。
ーーーーー玲王ならきっと大丈夫。
柔らかそうな髪に手を伸ばし、そっと撫でる。
(ここに来て、私も随分変わったかもしれない………
こんな風に感情が揺れたのはいつぶりだろう……。)
規則的な寝息につられるように、徐々に重くなる瞼。
(少し寝たら玲王を起こそう………
それまで私も…………)
眠気に逆らえず、目を閉じた。
いつまで続くのかと憂いていたはずのブルーロックでの生活が私の中で変わり始めていた。