第4章 4夜
口籠る私を彼は一瞥すると話しは終わりとばかりに立ち上がった
「あとは片付けとくから……お前は早く部屋戻って寝ろ。」
『・・・・はい。』
「それから夜ウロつくのもやめろよ?」
『・・・・はい。』
すっかり肩身が狭くなってしまった。。。
(これじゃどっちが歳上かわからないな、、、、)
私より頭一つ高い彼の背中を見ながら苦笑いを浮かべる
『じゃあ、、、ありがとう。』
頭を下げて出て行こうとした時、背を向けたままの彼が呟いた。
「まぁー……どうしても寝つけなかったら行く、かもしれない。」
表情は見えないのに、何だか少しだけ可愛く思えて……
フッと頬が緩んだ。
『うん……』
ーーーー
湿布を貼ってそのままベッドに横になる
『疲れたー……』
何か今日は色々あったな。
士道龍聖みたいな凶暴な子もいれば、さっきみたいなーーーー…
あれ、、、?名前ーーーー…
聞くの忘れちゃったな。
うとうととしながらも、疲れた顔の彼が頭を過ぎる
あの後眠れたかな……
彼がここに来る事は無いかもしれない。
それならそれが一番良い。
重くなった瞼を閉じ、そのまま眠りについた。