第1章 1夜
身体中ベトベト、、、
早くシャワー浴びよーーーー
そう思いつつも、気怠さが残る身体をベッドに預ける
あと何日でここでの生活は終わるのかーーー。
お金と住むところに困らなければそれで良かった。
ただ場所が変わるだけでやることは同じだから。
"性欲を満たす"
それが私の仕事
性欲の捌け口になる、たったそれだけ。
会話もコミュニケーションも必要ない、どんな人物なのかなんて知る必要も探る必要もない。
大企業の役員、有名芸能人、スポーツ選手、、、
ここに来る前はそれなりの人を相手にしていた
そんなある日、私を雇った社長がここ、ブルーロックでの話を持ち掛けてきたのだ。
2年前、高3の時に私は今の社長に拾われた
まともなバイトじゃ食べてけないから当時はパパ活もしていたし歳を誤魔化して週末は夜も働いていた。
そこで偶然、今の社長に出会った。
「あなた、私の元で働かない?」
真っ赤な口紅がよく似合うその人は私を一目見るなりそう言った。
何というかオーラがあった。
自信に溢れた表情と品のある所作、姿勢。
女でもドキッとするような色気を醸し出していて…
気付けば頷いてた。
それから女社長、こと南さんの元で働くようになり色々な事を教わった
最初の数ヶ月は南さんが経営する会員制のバーで働き顔を売った。
ある程度客がつき、それなりに売り上げにも貢献し始めた頃、南さんに今の"仕事"を提案された。
強制されたわけでも他に道が無かったわけでもない
私は私を売った
身体をお金にかえて私は生きている