第4章 4夜
シャワーで身体はスッキリしたもののーーー
(とにかくこの鬱血痕をどうにかしなくちゃ……)
そう思い医務室のあるフロアへと向かう。
この時間じゃスタッフはいないだろうけど湿布や塗り薬くらいなら持ち出せるはずだ。
(明日からは最悪ファンデーションで隠さなきゃかなぁ…。)
面倒だな、とため息を吐きながら歩いていると、モニタールームと書かれた部屋から物音と微かに人の声が聞こえたような気がした。
(え、、、?今、夜中だけど……。)
選手達はとうに寝てる時間のはず。
(中に誰かいる、、、、?)
普段なら気にせずスルーするとこだけど、ついさっきまでの事もあり、気が小さくなっている。
ゴクッと唾を飲み込み、聞き耳を立てるように扉に耳を近づけてみるとーーーーー
ウィーーン
自動で扉が開いてしまった。
(ヤバッ、、、)
目を見開き固まる私とは裏腹に、大きなモニターの前で座っていた人物は焦る様子もなくゆっくりとこっちに目を向けた。
『あー…すいません、、、』
関わらないに越した事はない、とすぐにこの場から離れようとした時、