第11章 オフ③
皆んなでカラオケへと移動し部屋へ行く途中、何やら男女が揉めてる修羅場に遭遇した。
偶然は重なるとはこの事で、女の人に強烈なビンタを食らっていた男はU-20日本代表の愛空選手だったのだ。
二股なのか三股なのかは分からないけど愛空選手が女にだらしないという事だけは現場を目撃した全員が察したのは言うまでもなく。。。
(社長が愛空選手の事、色気があるとか何とか言ってたけど……そう言うことか。)
と妙に納得してしまう。
「つーかお前らこれからか?あそこの部屋に皆んないるから来いよ?」
「その皆んなってまさか…⁇」
愛空選手はトレードマークの無精髭をひと撫ですると挑発的に口の端を持ち上げた。
「カラオケで決着つけようか?」
自信満々な表情でそう言うと、ブルーロックのメンバーも火がついたのかテンションが一気に上がり、殴り込みに行くかのような勢いでその部屋へと乗り込んで行く。
どうやらU-20日本代表のメンバーもカラオケに来てるらしい。。。
(えぇ……こんな偶然ある⁇世間狭過ぎじゃない…⁇
てかこの流れは一緒にカラオケする感じ⁇)
数日前の興奮が再燃したかのように、すでに部屋の中からは騒がしい声が聞こえてくる。
さすがにあのテンションの部屋に入る勇気はなく、どうしようかと静観していた時だった。