第11章 オフ③
「いーい?それはが勝手に線を引いてるだけで私から見たらあなたもあの子達も何も変わりはないわ。
未来ある若者であってこの先頑張れば何にだってなれるの。
確かにの環境は恵まれてるとは言えないけど流れてる時間は皆んな平等でしょ?」
『・・・・はい。』
「大層な夢を持てとは言わないから。まずは自分がどうしたいのか、どうなりたいのか考えなさい。」
社長の目が優しく細まる
こんな風に自分の事を想ってくれてたなんて……
じん、と胸が熱くなり鼻の奥がツンと痛む
「で?あの中で誰とイイ関係なの?私の推しは糸師兄弟だけど♡」
急に話が切り替わり、込み上げていた熱い涙もスッと引っ込んだ。
そこから何を話したのかはほとんど覚えてない。
多分他愛のない話しを延々としていた気がする。
その翌日、私の口座には多額のお金が振り込まれた。
社長曰く、退職金とブルーロックの報酬だと言うけど明らかに多過ぎるしさすがに受け取れないと返そうとしたけれど
「将来有望なに投資よ。それで学校に通うなり手に職つけるなり、今後の資金にしなさい。」
と突っ張られてしまった。
こうなると社長は譲らないのは分かっていたから、
「この恩は必ず返します。」と有り難く受け取った。
・・・・・
これからは流されずに自分とちゃんと向き合っていこう。
そう決めたばかりなのにーーーーー
何でこうなってしまうんだろう。