第13章 六道骸
「な、に、ここ、、」
永茉は目を覚まし、辺りを見回した。
薄暗い部屋、カーテンや床、壁もボロボロで君の悪い場所だった。
「確か私、骸に、、」
永茉は寝ていたソファーから立ち上がって部屋を歩き回った。
「え、何でこんなところに、、?」
永茉は今は咲いているはずがない桜の花びらを拾った。
「何か、嫌な感じがする、、」
永茉は桜の花びらを潰さないようにしまった。
「とにかく、骸を探さなきゃ、、」
と、出口であろう扉を開けた瞬間、
キィ、、
「おや。」
「骸!」
「起きたんですね。」
「あの、骸、、?」
「いらっしゃい。」
骸は永茉の手を握り、ソファのあった場所に戻した。
「ねえ、どうして私をここに連れてきたの?」
「もちろん、約束したからです。そして、僕には永茉が必要だ。」
「でも、私、、!」
「永茉は私に委ねていてください。何も考えないで。」
骸は永茉の唇に人差し指を当てた。
「もうすぐボンゴレ10代目が来ます。」
「っ!みんなに何もしてないよね!!?」
「っ、、永茉は、僕と彼らと、どっちが大事なのですか、、」
「えっ、、」
思いもしなかった返答に永茉は固まった。
が、少し考えて骸に言った。
「私は、骸も、ツナくんたちも、みんな大事なの、、どっちがなんて、選べないよ、、、」
「クフフ。意地悪してしまいましたね。安心してください。この目的が終われば僕たちはずっと一緒です。」
「え、、?」
骸は永茉を優しく抱きしめた。
「あの、骸、、?」
「それまで大人しくしておいてくださいね。」
ちゅ、、
「!」
骸は永茉の頬にキスをしてまた眠らせた。
眠ってしまった永茉をまた抱き上げ、そのまま骸はソファに座った。
「クフフ。あぁ、僕の可愛い永茉。この時を待っていました。やっと一緒になれますね。」
永茉が眠ったあと、部屋のドアが開いた。
「やぁ。また会えて嬉しいですよ。」
「あぁ!!君は!!!」
最終決戦が始まろうとしていた。