第14章 新アイテム

「来ないで！！」

「！」

永茉はツナに近づいてくる千種（骸）の目の前に立った。

「永茉、どいてください。」

「嫌っっ！！」

「何故そこまでしてボンゴレを庇うのですか！」

「、、大切、だから。」

「じゃあ僕は、大切じゃないんですか！！？」

「大切だよ！！！大切だから、こんなに争ってほしくないの、、！
お願い、骸。もう、やめようよ、、」

永茉はゆっくりと千種（骸）に近づき抱きしめた。

「っっ、、永茉、、」

「もう、苦しんでる骸は、見たくない、、」

「っ、、！」

千種（骸）は永茉を抱きしめた。

「く、るしいよ、骸、、」

「すみません、もう少しだけ、、」

2人は恋人のように熱い抱擁を交わした。

「永茉。」

「ん、何、、？」

「すみません、ここで辞めるわけにはいかないのです。」

「え、、」

永茉はその言葉で、”まだ終わらない”と言うことに気づいた。
千種（骸）は永茉から離れ、ツナを見下ろした。

「ほぅ、、この後に及んでそんな目をしますか。ですが、もう幕引きにしましょう。」

永茉が後ろを振り返るとツナは目を覚ましていた。

「このまま死なれても困りますからね。」

「！！！ダメ！！！！」

永茉は千種（骸）がトライデントをツナに向かって振り下ろしたのを止めようとツナを庇うように守る。

「！！」

「っ、、、え？」

痛みが来ないのを不思議に思い永茉は目を開けた。
ゆっくりと振り向くと永茉はツナに肩を抱かれていた。
そして、千種（骸）が振り下ろしたトライデントはツナが受け止めていたのだ。

「なっ、、、！！？」

「まぶしっ、、、、」

トライデントを掴んでいた手袋が発光をはじめ、形が変わっていったのだ。


バキっ！！


「「！！！」」

ツナは掴んでいたトライデントをへし折った。

「ツナ、くん、、、？」

「骸、、お前を倒さなければ、、





死んでも死にきれねえ。」

永茉がツナを見ると、ツナの額には鮮やかなオレンジ色の死ぬ気の炎が点っていた。