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ハリー・ポッターと贖罪の代行者

第26章 【finale】


「……ッ、ハーマイオニー!!被害状況を!」
「右側に転回していた盾の部隊が多数やられたわ!怪我人の数は不明!」
「くそっ、急がないと3撃目がくる!総員直ちに隊列を整え――」
「いいや!そのまま全員、頭を下げてろ!!……ッ、サラマンダー!」

 その声と同時に巨大な火の玉がガーグ達に当たり、2体の巨人は慌てて湖の方へ逃げて行った。
 ハアハアと息を切らしながら駆け付けたのは他の誰でもない、クリスだった。

「クリス!分霊箱は!?」
「もう破壊し終わった、あとはナギニだけだ!!それよりハリーは!?」
「まだ来てないわ、多分来る手段が限られているから手間取っているのよ!」
「――おや、それは良いことを聞いたねぇ」

 ハッと気づくと、瓦礫の山の上にベラトリックス・レストレンジが立っていた。それだけならまだしも、不味いことにチョウ・チャンの喉元に短剣を突き付けている。
 記憶が確かならば、あれはボージン・アンド・バークスの店にあった呪いの短剣だ。
 もしこちら側が少しでも抵抗の意思を示したら、奴は躊躇う事すらせずにチョウを殺すだろう。それならば――。

「ふっ……ふはははは!相変わらず頭の弱い女だな貴様は!」
「何だと!?」
「よく考えてみろ、人質にするなら、そんな女より私の方が価値があると思わないか?」

 そう、クリスの考えとは人質の交代だった。瓦礫の上にいるベラトリックスに向かって、クリスは一か八か胸をそらして自分を指さした。

 ヴォルデモート側からすれば、召喚術は何としてでも封じておきたい厄介な代物のはずだ。それが向こう側から舞い込んできたのだから、これを利用しない手はないだろう。
 その証拠に、ベラトリックスはその赤いルージュの唇を二ヤリと歪ませた。

「そうさねぇ、私もお前には借りがあるし、悪い話しじゃない」
「だろう?」
「よし、それじゃあポッターに伝えな!この女の命が惜しくば禁じられた森へ来いってな!!」
「待て!クリスが行くなら僕も行くぞ!!」
「ハッ、役立たずの坊やはお呼びじゃないんだよ!」

 ベラトリックスが杖を一振りすると、ドラコの体はあっけなく後ろへ吹っ飛ばされた。反射的にクリスがかけ駆け寄ると、ドラコの耳元で小さく囁いた。
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