第25章 【セブルス・スネイプ】
「チャ……チャーリー!?」
「よっ、ハリー!久しぶりだな!!」
久々に見るチャーリーは、以前よりまた逞しくなっていた。二の腕は2倍近く太くなり、胸筋はそれ以上に膨らんで見える。同じ兄弟でも長身で細長いロンとはまるで正反対だ。
チャーリーが乗っているドラゴンはハリーの知っている巨大で獰猛なドラゴンではなく、小型で、人を乗せて飛ぶタイプのドラゴンのようだ。
1年生の時に見たノーバートや、三大魔法学校対抗試合で戦ったハンガリー・ホーンテイルと比べると、その差が良く分かる。
「ビルから話しを聞いて、君を迎えに来たんだ!行こう、ハリー!ホグワーツに!!」
「うん!!」
ハリーは新しい杖をベルトに挟み、窓枠に足をかけると、そのままジャンプしてチャーリーのドラゴンに乗り移った。
見た目は小さくてもやはり本物のドラゴンだ。鱗が固くて胴が太く、箒とは全く違う。
ハリーは振り返り、オリバンダーさんに礼を言うと、それを合図にハリーを乗せたドラゴンが急上昇した。
「ハリー、これを着た方が良い」
「これは……皮のマント?」
「ああ、ドラゴンに乗る時にその薄着じゃ凍え死ぬぞ。……って、言うまでもないか!!」
チャーリーはそう言うと大声で笑った。どうやら例のグリンゴッツ脱走時の件は既に筒抜けらしい。
確かにあの時はこれからどうなるか分からない不安もあったが、それ以上に高度とその速度で全身がかじかんで死ぬ思いをしたのは確かだ。
からかわれて赤くなった頬を隠す様に、ハリーは分厚いフードを目深にかぶった。
「いいかハリー。ドラゴンは――疾いぞ!」
チャーリーがそう言うと、さらに上昇したドラゴンが今度は前に翼を大きく羽ばたかせた。それと同時に、ハリーの体は慣性の法則に乗っ取ってグンッとのけ反った。
――疾い。チャーリーの言った通り、箒とは比べ物にならないほどの爽快感と疾走感がある。ハリーはグンッ!と風を切るたびに、気分が高揚した。
「どうだハリー!?ドラゴンの乗り心地は?」
「スゴイよ!最高だ!!」
「だろう!?このまま一気にホグワーツへ行くぞ!!」