第23章 【二人合わせ】
「2人とも!どうして降りてきたんだ!?」
「どうしてじゃないわ、ここはあのスリザリンが残した「秘密の部屋」よ?『例のあの人』が罠を仕掛けている可能性が大いにあると思って加勢に来たのよ」
「でも箒は――」
クリスがそう言うと、杖灯りの中でハーマイオニーが自慢げにコメット260号を見せつけた。
「あら?ハリーやマルフォイに出来ることが、私には出来ないと思って?」
何も言えない3人に向かって、ハーマイオニーがふふん、と勝利の笑みを浮かべていた。
そこからがまた大変だった。パイプはぬるぬるして気持ち悪かったし、洞窟の中はゴツゴツしていてとても歩きづらかった。特に身長の高いロンは、頭を低くしなければならない箇所がいくつもあった。
「懐かしい……と言えば懐かしいな。あの頃はもっとトンネルが大きいと持ってた」
「あの頃は本当に子供だったからなぁ……だって2年生だぜ、2年生!今思えば2年生なんてただのガキじゃん!?」
「確かにそうだな!そう言えば、途中でロックハートがロンの杖を奪って、トンネル内で逆噴射させたんじゃなかったか?」
「そうだった、それであいつ記憶を失ったんだった!」
「それで今や聖マンゴ病院に入院だろう?可哀想と言えば可哀想だよな」
あの時は本当に大変だった。ジニーの命がかかっている中、戦う相手は目が合っただけで即死してしまうバジリスクだ。ハリーは血だらけになるし、クリスも背中を壁に強打したりと、それこそたった2年生の子供には十分すぎる大冒険だった。
だが時が経ってみると、それも懐かしい思い出になってしまうから不思議だ。クリスとロンがへらへら昔話に花を咲かせていると、後ろから頭をバシッと叩かれた。
「緊張感が無さすぎるわ!ここはいつ敵が襲ってきてもおかしくないのよ!?」
「まさかこの僕がグレンジャーと同じ意見を持つとは……」
「嘆かわしい……」と、ドラコは盛大な溜息をついた。
2人に怒られたクリスとロンはぶつぶつ言いながら洞窟内を進んでいった。すると岩石が崩れた跡にたどり着いた。そうだ、ここでロックハートがロンの杖を奪い、魔法を暴発させて土砂崩れが起きたのだった。