第8章 鶴さんの甘えん坊
鶴丸「刀の姿でいた時も俺が見てた人間はちゃんと飯を食ってたから
生野菜を見るとどうも動物になるんだよ( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)
見てきた人間も野菜は食べてたが、生で食べてるのはあまり見たことがないしだな…」
『ふふっ、わかったよ笑
でもそれなら鶴さんが生野菜をそのうち克服出来るようになるのもきっと難しくないよ!』
鶴丸「主の作るご飯が美味いからか?」
『ほんと、伊達の子はサラッと口説くように褒めるよね…笑』
鶴丸「ん?何のことだ?」
『何でもない〜!
でも、理由が嫌な思い出で苦手意識が強いんじゃないなら大丈夫ってこと!
1年も経ったら、鶴さんそのうち生野菜普通に食べてるんじゃない?笑』
鶴丸「そうだといいけどな〜笑」
そんな話をしながら鶴さんと厨へ向かう。
さて、今日の昼餉の献立は何にするか…、そんな事を考えてたら厨に着いた。
『ねぇ、鶴さん!』
鶴丸「何だ?」
『かまどで炊いたご飯と炊飯器で炊いたご飯、どっちがいい?』
鶴丸「違いがあるのか?」
『微妙にね!オムライスとかは炊飯器で炊いたものだね!』
鶴丸「俺が使われてた時代の人間はかまどで炊いてたんだよな…。」
『そうだね、食べてみたい?』
鶴丸「あぁ、焦げが上手いとかも聞いたことはあるぞ!」
『確かにちょっとお焦げのとこがあると、かまどの場合はラッキーって感じだね笑』
鶴丸「そうなのか!なら余計に食べてみたくなった!主!早くやろう!」
『じゃぁ、かまどのお米は鶴さんに頼もうかな!まずはお米を洗うところからね!』
鶴丸「俺、そんなことしたことないぞ?俺でも出来るのか?」
『大丈夫だよ!鶴さんなら出来るよ!』
今回はステンレスのボウルとザルを使ってお米を洗う事にする。
羽釜でやるのは大変だし、初めての鶴さんに盛大にお米をバラまかれても困るので笑