第8章 鶴さんの甘えん坊
鶴「でも俺を見て大丈夫だって思ってくれてたんだろう?
俺は主の期待を裏切ったんだ…」
『鶴さん、それも違うよ?
うーん、私が語彙力ないからなぁ…伝えるのが難しいんだけど…』
『昨日来たばかりの鶴さんに私は期待しちゃいけなかったんだよ。
もちろんそれは鶴さんの心を考えて、の意味で期待しちゃダメってことね?
鶴さんがもっとこの本丸に慣れて、いろんな事を克服してから初めて期待と頼りを持っていいんだって私も今回は勉強した。
もちろんこれは鶴さんだけじゃなくて、他の子に対してもね?』
鶴「今の俺じゃ、主に期待させることも出来ないし頼れるほどの刀じゃないってことか…?」
『日本語って難しいね。でも分かりやすく言えば《今は》まだ鶴さんに期待しちゃダメで頼っちゃダメだと思う。
《今は》私が鶴さんに期待されて、頼られる主でいなきゃいけないんだよ。』
『いい?くれぐれも勘違いしちゃダメだよ?昨日来たばかりの《今は》だからね?
ここに刀剣男士が十振りとか二十振りとか来たら、もう鶴さんはここにきっと馴染んでるし
ここに来る子達がいろんな普通じゃないものを抱えて来ることも分かってるはず…!
その時はむしろ、主である私より同じ刀剣男士で
初期刀の鶴さんの方が適任だと思うから
私はきっと鶴さんに期待するし、頼ると思う。』
鶴「俺がここに慣れたら主は俺をもっと頼ってくれるのか…?」
『もちろん!それにそれだけ刀剣男士が増えたら鶴さんの1人になるかもっていう気持ちも無くなってるかもよ?
だってきっと男士が増えれば増えるほどお世話しなきゃいけない子が増えるんだもん笑
寂しいとか1人だとか言ってる暇ないくらい、忙しくなるよ?笑』
『でも、鶴さんが慣れるまでは私がずっと側にいてあげるし
夜も1人が嫌ならここにおいで?一緒に月を眺めたり、時にはお酒飲んだり?笑
布団に入っも少しお喋りして眠くなったら一緒に寝よ?
もちろん、慣れてからも今日は私の側に居たいって思った時は
いつでもここにおいで?ねっ?』
鶴「あ、るじっ…!!」