第9章 初期刀のワガママと主のお仕事
そして私が最終的に決めたのは…
『よし!今日の夜はお鍋にしよう!!』
物吉「お鍋ですか!どんなお鍋にするんですか?」
『う〜ん、王道なダシを取ったお鍋や水炊きなんかもいいけど
今回はちょっと、変わり種にしようかなと…』
鶴丸「変わり種?」
『うん!今日のお鍋はトマト鍋にしよう!』
日向「トマト鍋?」
『みんなは食べたことない?』
三振りに聞くとみんな首を縦に振った。
『じゃぁ、初の味だね!あ、でも鶴さんは食べれると思うよ?』
鶴丸「…?何でだ?」
『ここに来た日の夜にオムライスにかかってたケチャップ、覚えてる?』
鶴丸「あぁ、あの赤いやつだろ?」
『そう!ケチャップの元はトマトから出来てるから、きっと食べれると思うんだ♪』
鶴丸「そうなのか!それは楽しみだな!」
『よし!じゃぁ早速作っていくよ!今回のお鍋は〆に雑炊にしてご飯も食べようと思うから冷凍ご飯を出しておこうか!
〆用のご飯なら冷凍ご飯でも美味しく食べれるしね!』
日向「僕が出してくるよ」
『日向くん、ありがとう!
じゃぁ、鶴さんは食器棚からお鍋を出してくれる?
多分1番下に大きいお鍋があったはず…』
鶴丸「あぁ!下の段になければ食器棚漁るさ!」
『よろしく!物吉くんは今から言う食材を準備してくれる?』
物吉「はい!お任せください!」
『え〜と、今回は具沢山にするからまずはメインのトマトね!
5人分でみんな結構食べるだろうから、トマトは3つ出そうか!』
物吉「はい!」
『それから、玉ねぎを1個半とじゃがいもを2つ、しめじを1パックと水菜を1袋とニンニクを2かけ!あと鶏もも肉を3枚とトマト缶を2缶かな!』
物吉「全部出しました!」
『ありがとう!調味料も先にいるものだけ出しておこうか!』
物吉「はい!」
『ん〜と、塩はどうしようかな…ほんじおの方が味が締まるかな…』
物吉「主様?」
『あ、ごめんね?よし!じゃぁ、棚からほんじおを出してもらえる?
それからコショウと料理酒、お水は…先に計ってボウルに入れておこうか!』
物吉「はい!調味料はどのくらいいるんですか?」
『そうだね〜、この量だと…』
私はその後も物吉くんと量を計りながら材料を用意した。