第2章 ホテル 尼乃美楽
「み、港斗…どこぉ?」
『大丈夫ですよ、ちゃんと
僕はここに居ますから』
と…返事は返って来たけど
彼の気配は
ベッドからは離れていて。
ガタガタと…音が聞こえて来て。
何かをしてるんだけど、
何をしてるんだろう?
目隠しをされている分、耳が敏感で
音に意識を無意識に集中させてしまう。
彼が…ベッドの周囲を移動して、
反対側の…頭元の…方に
移動して来る気配がする…。
何?…。
ベッドの両サイドの頭元に
サイドテーブルがあって、
左側に…コンドームと
さっき使った羽の入った箱があって。
右側の…テーブルの辺りで…
何かを…触っている気配がする。
え?何?…何してるの??
『羽、だけじゃなくて、もう1個
ふたりで遊べる物があったんで。
今度はこっちで遊びましょうか』
何?ふたりで遊べる物??
『足、持ち上げますね~?』
「あっ、足?」
こっちの足を…彼が持ち上げると…
足に何かを通されている感じがして
右側に通し終えると次は左と
両方に…何かを通されて。
あれ?もしかして
私、…ショーツ履かされてる??
『はい、両方通りましたからね、
腰、ちょっと浮かせて貰えませんか?』
「こ、こう?」
こっちが言われるままに腰を浮かせると
スルスルと何かを履かされていて。
全体的にスースーするから、
総レースかスケスケの…
セクシーショーツ…なんだろうけど。
真ん中の部分に穴が開ている事も
無さそうな感じ……がするし
その部分に玉が付いてる感じもしない。
穴あきでもなく、玉つきでもない…。
「ねっ、ねぇ…港斗…くん…
遊ぶって…何で…遊ぶの…?」
『ヒント欲しいですか?
じゃあ、大ヒント…あげますね…』
カチッと…スイッチを操作する音と
ブブブッブブッっと…
モーターが振動する音がして。
ブブブブッブブーーーン
その音を…耳元で聞かせて来て。
『もう…分かったでしょ?これですよ…』
ラブホテル…のベットの所に
備え付けてあるのは、
別に…前にも見た事あるし…
珍しい物でもなんでも…ない…けど…。
電マ…って言う…やつ…だ。
ツンっと…ブルブルと振動する
電マのヘッドを
巴のおっぱいに押し付けて来て。
「んんっ…ッ…」