第2章 ホテル 尼乃美楽
こしょこしょっと
手でするフェザータッチよりも
更にソフトな刺激の
リアルフェザータッチに…
くすぐったさを憶えて身体を捩る。
「ふっ、ふふふっ…やっ…ダメッ
んんっ、ふ、あははは…っ…は…」
『くすぐったい…んですか?
じゃあ、こっちは…どうですか?』
こちょこちょと…彼が
羽を滑らせて来る場所を変えて。
膝をこしょこしょして来るから。
「やっ、ダメッ…んんっ、
ふっふっ、くすぐったいっ
あっ、ん、ふふふっ、あはははっ…ッ」
『もっと…巴の
弱そうな場所…も
これで…こちょこちょって
しちゃいましょうねぇ~』
楽しそうだ。
凄い、楽しそうだっ…。
大きく…前を完全に開かれると
腰の浴衣は残ってるけど
浴衣は完全に…腕だけに
通っているだけの物になってしまって。
上手にされて縛られているから、
無防備に…晒されている部分。
ツンツンと…肘をつついて。
そこは…大丈夫…。
ススス…っと…肘から上に向かって羽を
二の腕の辺りまで…滑らせて来て。
ちょっと…くすぐったいけど…。
そ…こも、まだ…我慢出来…る…。
でも…その上…は…ダメッ。
「待ってッ…港斗ッ…ストップぅ…
やああぁっ、あははは、ははっ
やっ、やあああぁ、あはははははッ」
脇の下を羽でこちょこちょされて
大きな声で息を乱しながら
ベッドの上で笑い転げそうに
なるのをぐいっと縛った手首を
彼に押さえつけられて固定されて。
そのくすぐったさから逃げられない。
「やっ、やっ、それっ、お終いッ
はぁはぁっ、…死んじゃうっ…
笑いすぎ…て、しぬっ…。ははははっ、
あははははっ、はははっ、はぁはぁッ」
脇の下…への刺激に弱くて
笑いまくって息苦しくなって、
これ以上はダメってストップを掛けたら。
ピタッ……っと
彼からのくすぐりの刺激が止まって。
目隠しをされているから、今が
どんな状況かわからないんだけど。
『じゃあ、巴の呼吸
が落ち着くまでちょっと
くすぐりごっこは休憩しましょうね…』
と…自分の近くにあった
彼の気配が離れるのを感じて。
自分は抜けられるとは言え、
手首を縛られて目隠しをされているので。
離れられると…不安になっちゃって。