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12歳年下の旦那様との甘い生活

第8章 淡路島2泊3日の旅 1日目



釣り大会中は、來翔さんが
各グループの間を
行ったり来たりして
釣てる時の動画を撮ってくれたりとか
釣りあげた時の記念撮影を
有翔さんと交代でしてくれていて。

魚釣りはした事無いに近い
超がつく初心者の葵ちゃんとかは
キャーキャーと言いながら
自分が初めて釣り上げた真鯛と
記念撮影をして貰っていて。

釣り大会は…あっちこっちから
声援が上がる感じで盛り上がっていて。

今は空は曇り模様だけど、
午後からは雨の予報だったので。
日差しがギラギラって言うよりは
これぐらいの空の方が…
暑くなくて良いかも知れない…。

真鯛を釣り上げて、
記念撮影を有翔さんが
してくれたんだけど…。

『巴さんどうかしたの?
なんかちょっと調子悪かったりする?
今日、いつもの元気がない気がするけど…』

私の様子がおかしかったのに
気が付いた有翔さんが声を掛けてくれて。

有翔さんは前まで私の事は
友坂さんって呼んでたんだけど、
結婚して生田になってからは
生田さんじゃなくて巴さんって
私の事を呼ぶ様になって。

双子の片割れの來翔さんの方は
最初に会った時からずっと
巴ちゃんって呼んで来るから
私も双子の事は來翔さん、
有翔さんって呼んでるし…
それは…全然かまわないんだけど。

『……』

ちらっと…私の視線の先を
目の前に居た有翔が辿ると。

『もしかして…巴さんが
元気がない原因って山本さん?』

『初対面…の…ふたりの仕事場の人に
あんまり僕もどうこうは失礼だろうし
言いたくないんですけど……』

『ああ、やっぱり、
ミナトも気付いてたよね?
僕の…さ、近くに乗ってたから
気になってたのは
気になってたんだけど…。
またこの後の食事の時にでも、
それとなくにだけど…
探っておいてあげるね』

察しの良い…有翔さんの言葉に
ちょっと気持ちは楽になって
その後の…釣り大会は
山本さんの存在は極力無視して
釣りを楽しむ事に専念した。

妹の旦那さんがカンパチを釣り上げて
真鯛以外の魚に大和も喜んでたし。
大和も沢山釣って良いよって
言われてたから喜んで真鯛を釣っていて。
釣った真鯛を美咲さんに
嬉しそうに見せていて褒めて貰ってた。



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