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☆泡沫の夢☆<イケメン戦国 上杉謙信>

第1章 プロローグ


蘭丸「ほら、ああいうところが。
 謙信殿なら『一度経験すれば己の気の緩み具合がわかるだろう』とか言いそうじゃない?」

佐助「ふっ、その通りだね」


二人の忍びが見守っている下で、隊は整い、やってきた信長を出迎えた。

その後ろからは早朝訓練にやって来た光秀の隊が、輝く朝日を浴びて力強く歩いてくる。


信長「貴様ら、腑抜けた態度で居ると怪我をするぞ。
 これより光秀の隊と剣を交える」


夜通しの訓練で疲労困憊の男達から、『えぇ』『う…』呻き声が漏れた。


龍輝「この程度で気力、体力が尽きるような鍛え方をしていないはずだ。
 各々迎え撃つ用意っ!」


自分達よりも若い副隊長がいち早く片手剣を抜く姿にほだされ、疲れ切っていた全員が剣を引き抜いた。


信長「龍輝は俺と交換だ。さっさと帰って母を安心させてやれ」


そう言われて龍輝が『え?』という顔をする。


龍輝「一戦交えてから帰りたいのですが駄目でしょうか」

信長「ふっ、やはり貴様は軍神の子だな」


嬉々として剣を振るおうとした龍輝に信長は呆れ混じりに笑った。


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