• テキストサイズ

シュガーヒル

第2章 ランドマークタワー


ヤマザキとはいつ頃出会ったのだろう。
私の記憶はとても曖昧だった。

確か、1月の寒い季節の出来事だった様な気がする。
私は当時、ネットサーフィンにハマっていた。

家事の合間を見てはネットサーフィンをしていたのだ。
ある種の依存症気味だったかも知れなかった。

それも、ネットの出会い掲示板を見るのが好きだったのだ。
人の出会いを見ているのが好きだった。

男性はどんな言葉で女性をモノにするのだろう。
そんな好奇心から掲示板を見ていたのだ。

ダイレクトに「彼女募集」と書き込みをする男性もいる。
この手の書き込みには正直、女性は引いてしまう。

女性の書き込みに多いのはこんな文面が多いと感じた。

「お友達からよろしくお願いします。仲良くなれたら一緒にランチとか行きたいです…」

こんな書き込みを見たら、男性は直ぐにコメントを入れるだろう。
事実、この様な書き込みには大勢の男性が群がる。

そのコメント数は100をも超えるのだ。
私は、そのコメントを見て、ツラツラと読むのが好きだった。

何故、こうも男性は女性に群がるのだろう。
そんな気持ちで見ていたのを覚えている。

私は、毎回こうして掲示板を見ているうちに、自分でも書き込みをしてみたいと思う様になった。
どれだけの男性がコメントをくれるだろうか。

/ 76ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp