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シュガーヒル

第1章 プロローグ



私はとても悩んでいた。
私に、魅力が無くなってしまったから誠一は求めて来なくなったのだろうか。

誠一は私よりも4歳も若いのだ。
やはり、若い女の方が良いのだろうか。

私はその当時、すでに37歳になっていた。
夫の誠一はまだ33歳だった。

もうすぐしたら、私も40歳になる。
私の気持ちは焦っていた。

誠一に若い女でもできたのだろうか。
そんな事も考えていたのを覚えている。

誠一の気持ちは冷めてしまったのだろうか。
セックスレスになり、私はそう思ったのだ。

私の心と身体は枯渇していた。
誰か、こんな私の心と身体を満たしてくれないだろうか。

そんな、いけないことを考え始めた頃だった。
山崎和弘と出会ったのだ。

「美都、まだ美都はとても魅力的な女性だよ。僕のこの手で今すぐにでも抱きしめたい…」

そう、ヤマザキから言われたのだった。
私の心は騒めき、身体は疼いた。

そんな言葉は、夫の誠一からもここ数年言われたことがなかったからだ。
私はこれからどうなってしまうのだろう。

不安と期待が入り混じり、私の心は乱れてゆく。

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