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シュガーヒル

第2章 ランドマークタワー



私は女性の友人からも実年齢には見られていなかった。
良く、女子友達からはこう言われていた。

「美都はベビーフェイスだから何かと得よね…」

私は、かなりのベビーフェイスだった。
だが、セックスレスになってから自分はとても老けたと感じてもいたのだ。

私は、そんな事を考えながら身支度をした。
私の身体の線はまだ崩れていなかったので、今日は黒のニットの上下を着ていく事にした。

黒のニットのセーターにニットのミニスカートにキャメルのコートを羽織って出かけた。
平日の11時頃の駅はそんなに混んではいなかった。

横浜市営地下鉄線に乗り横浜駅で降りて、みなとみらい線でみなとみらいまでゆく。
駅を出るとインターコンチネンタルホテルやコスモ21の大観覧車が見える。

それと同じく、ランドマークタワーも見えている。
私は、ランドマークタワーのスタージュエリーを目指して歩いて行った。

スタージュエリーの前で待ち合わせる人など殆どいなかった。
私は待ち合わせの時間よりも少し早く着いてしまった。

仕方がないので、スタージュエリーの店内に入り、美しく陳列されているジュエリーを見て回った。
私は、ピアスを開けていたのでピアスなどを見ていた。

どれも、煌びやかで美しかった。
この時、誠一から結婚する時にこう言われていたのを思い出したのだ。

「記念日とかは、俺はしない主義だからそれでいいよな?」

その言葉に同意するしかなかった。
私は、結婚してからも誠一から結婚指輪や誕生日プレゼントなどを貰うことはなかったのだ。

ただ、誕生日には「お誕生日おめでとう」と言葉だけ貰っていた。

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