第25章 懐玉
思ったよりアグレッシブで驚いた。
中学生なら自分の運命を嘆いて喚いて泣いてもおかしくないだろうに。
「フンッ!!いかにも下賤な者の考えじゃ」
「あ"?」
「いいか。天元様は妾で妾は天元様なのだ!!」
どや顔で胸を張る理子ちゃん。
こんだけ元気だったら医者や硝子に見せる必要もないかな。
「貴様のように"同化"と"死"を混同している輩がおるが、それは大きな間違いじゃ」
そう言えば、馨は今年で4歳だけど術式は持って生まれたのかな。
こればっかりは両親には聞けないな。
「同化により妾は天元様になるが、天元様もまた妾となる!!」
夏休みになったら一度帰省して確かめてみよう。
というか今悟に写真を見せればわかったりしないかな。
携帯を取り出し先ほど親から送られてきた写真を出そうとした。
その時悟も携帯を出していてちらって待ち受けを見たら、以前と変わっていて思わず「待ち受け変えた?」と聞いていた。
悟の待ち受けはグラビアアイドルの井○和香。
ふーん、悟は巨乳好きか。
もしが成長して巨乳になったら気を付ける様に言っておこう。
「妾の意思!!心!!魂は同化後も生き続け、聞けぇ!!」
ちゃんと聞いていたよ。
反応しなかっただけで。
右から左に流れていただけで。
「あの喋り方だと友達もいないじゃろ」
「快く送り出せるのじゃ」
その証拠に君の喋り方も真似できるしね。
「学校じゃ普通に喋ってるもん!!」
顔を真っ赤にする理子ちゃん。
だったら私達の前でも普通に話せばいいのに。
なんでそんな話し方をするんだ。