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【呪術廻戦】新世紀の『I LOVE YOU』

第23章 本音








本当はに選ばれたかった。
選んでくれたらずっと笑わせてあげようって思ってた。
本当は先生の所に行くなって、俺のこと好きになってって。
そう言えたら、よかったのに。
それでもの心が手に入ったかどうかなんてわからない。
泣き叫んで欲しいものが手に入るのは子供だけなら、俺は泣き叫んだっていい。
俺はまだ子供なんだろ。

好きになろうとしてくれてたみたいだけど、好きにはなってくれなかった。
それが事実で、実らなかった恋に意味がないなんて思いたくはないけど、もしかしたらないかもしれないと思ってしまう。
それが嫌で、我慢していたものが両目から溢れた。
伏黒と釘崎は黙って俺の肩や背中を優しく叩いてくれて。

別に無理に諦める必要はないだとか。
は男を見る目がないだけとか。
そんな風にたくさん慰められ続けた。
授業後、二人にリッパ寿司を奢り釘崎にはブランドの服を、伏黒には小説を買った。
奢る+欲しいモノ一つ買うって約束したしね。
そしたら俺の財布が空になって、別の意味でも泣いた日になった。

「で、のこと諦めるの?」
「……今はちょっと無理。てか諦めらんないと思う。だから、五条先生がもしを傷つけるようなことがあったら、奪ってやろうとは思ってる」

リッパ寿司でそう宣言したら、二人はきょとんとした顔をして、その後白い歯を見せて「最高!!期待してる!!」って笑った。






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