第1章 出会いはテニスコート
丸井side
きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあ
たくっ、朝からよくあんな大声出せるなぁ
こっちは眠くってイライラするっつうのに
「たくっ、これもそれも全部ジャッカルのせいだ…」
「何で俺だよ?!」
しかも昨日発売の新作お菓子も買えずじまい…
ちくしょう、どうしたら…
「ん?」
なんだ、視線感じるな…
あいつか??
「そういえば、今日はギャラリーが多いと思ったら入学式だから新入生もいるのか」
まぁ、どうせミーハーな奴らだろぃ
あの子も飽きないもの…だ?!
あれは新作のお菓子?!
「おい、そこのお前!」
それが、いちごにかけた最初の声
だけど、今思うと…
「ねぇわ、あれはねぇわ…。
しかもアイツめちゃくちゃ可愛かったし…」
「おやおや、丸井がそこまで言うなんてそんなに可愛かったのか??」
お菓子を食べてる俺に幸村が話しかける
「幸村…、まぁ笑顔がなんかな///
他の奴らとも違う感じがしたしよぉ」
だって、普通なら俺が近づいただけで歓声だろぃ??だけど、アイツ歓声どころか普通に話してくるから他のやつらとは違うし…それに…
「よければ、全部どうぞ」ニコ
ちくしょう、あの笑顔が頭から離れねぇ///
アイツは一体なんなんだよ…
幸村(丸井がこんな風になるとは…こればかり面白くなりそうだね)
「丸井、そろそろ着替えないと入学式始まるよ??」
「おぅ、そうだったな。急がねぇと」
入学式って事はアイツもまたいるかもな
早くまた話してみてぇなぁ
入学式
「新入生代表天宮いちご」
「はい!」
嘘だろぃ??
新入生代表?!アイツそんなに頭いいのか?!
「ブンちゃん、あの子朝ブンちゃんが口説いてたやつか??」
「はぁ、仁王お前何言ってるんだ??」
「ピヨ。だってあのブンちゃんが女の子に自分から名前教えてじゃないか??」
「あのなぁ、そんなんじゃねぇよ」