第1章 出会いはテニスコート
「おい、大丈夫か?!遅くなってすまねぇ…」
ギュッ
「いちご…??」
「ブ、ブン太先輩怖かったよぉ〜泣」カタカタ
本当に怖かった…
ブン太先輩が来てくれて良かった…
「わりぃ、1人で怖い思いさせちまって…」ギュッ
「ブ、ブン太先輩…///」
何だろう…さっきの人には触られて気持ち悪かったのに…。ブン太先輩にこうしてもらうのは安心する。
「先輩…。私「お客様!!」…?!」
バッ
「お客様大丈夫ですか?!
助けに行けず大変申し訳ありません…」
私今定員さん来なかったら…何て言おうとした??
「私は大丈夫です!!定員さんが気にすることでは」アセアセ
「こちらよろしければ、半額券と次使えるクーポンです!半額券はもし良ければ本日のお会計にお使いください!」
「あ、ありがとうございます!」
「では、失礼致します!!」ペコリ
「ブ、ブン太先輩??」
さっきから先輩が静かだ…
「先輩どうしてずっと黙って…!!」
先輩耳まで真っ赤だ///
「その、今はこっち見ないでくれぃ…。ちょっとさっきは勢いで抱きついてすまねぇ///」
「い、いえ大丈夫です…///それよりケーキ食べましょうか!///」
「あぁ、そうだなぁ///早く食ってモール行くか///」
…………。
カランカラン
「ありがとうございましたー!
またのお越しお待ちしております!」
「お、美味しかったですね///」
「そ、そうだなぁ///」
どうしよぉ、ドキドキしすぎてケーキの味全く分からなかった…。
「あのさ…」
「は、はい!」
「さっき定員来る前何か言おうとしてたろぃ??何言おうとしてたんだ??///」
えっ?!さっきの聞こえてた///
ど、どうしよう?!
「え、えっとぉ」アセアセ
「ん??」
何て言えばそうだ、足触られて気持ち悪くって怖かったけどブン太先輩に抱きしめてもらって安心しましたって言おう!
「あの、私…」
「おう」