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人魚姫 【文スト/中原中也】

第7章 はじまり


「んっ、、はっ!?、、、!?」

目覚めるとそこにはがいたのだ。

どうやら俺はに膝枕をしてもらっている状態のようだ。

身体を起こし、彼女の両肩に触れた。

「なんで手前がこんな処にいる!!危ねぇだろ!!、、、っておい手前なんで、、、うぉ!」

彼女の目からは涙が溢れ出していたのだ。

は俺に飛びついてきた。
あの時のように、、、、。

俺はあの時のようにしっかりと抱き留めた。

「、、、すまねぇ。手前を騙すつもりはなかった。マフィアだと知れば俺から離れちまうと思っちまって、、、。云えなかった。」

俺の言葉には必死に首を横に振った。

そして、、、

"ごめんなさい、中也くんの言葉を最後まで聞かなかった私が悪いの。中也くんはずっと私を守ってくれていたのに、それに気付かないなんて私、、、、。"

「手前が謝る必要はねぇ!告白なんかしちまったが、忘れてくれ。俺と手前じゃ住む世界が違う、、、。だから、、、んっ」

最後まで云えなかった。否、云わせてもらえなかったのだ。

何故なら、に接吻をされたから。

"私、、、ずっと恋をするのを避けてきたの。また私のせいで誰かが死んでしまわないか不安で、、、。でも、中也くんと出逢って、中也くんを知れば知るほど好きなって、どうしようもなくなった。"

「、、、、。」

"私、中也くんが好き。大好き。だから、、、忘れてくれなんて云わないで。"



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