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人魚姫 【文スト/中原中也】

第5章 初めてのデェト


太宰「やれやれ、、、、。」

乱歩「素敵帽子くんなんてー?」

太宰「本気のようですね。全く中也のくせに。」

乱歩「君はいいの?のこと好きなんでしょ?」

太宰「ふふ、流石は乱歩さんだ。ええ、好きですよ。」


太宰はとの出逢いを思い出した。

探偵社に入って間もない頃。

とある任務で死にかけたのだ。
普通の人間なら死にたくないと思うだろう、然し私は違う。

死ねるものなら死にたかった。

やっと死ねるかもしれない、、、、。

そう思った時だ、目の前に天使が現れたのだ。

彼女は必死に私を生かそうとした、その姿を見て気持ちに変化が起きた。

彼女がいる世界であれば生きてみても善いかもしれないと、、、。


そして彼女が心のどこかで死を望んでいるともなんとなく察した。

私と同じ彼女にとてつもなく惹かれた。


そしてある夜、一度だけ私と彼女は一夜を共にした。

ただその1回きりだ。

彼女は人を愛することを恐れている。
誰かを愛せば、またいなくなってしまうと思っているのだ。

だから私は彼女に寄り添うことを選んだ。


だが、再会してしまったのだ。

中也に、、、、、。


勿論、彼女に出逢ってすぐ中也が探している人物だとも気付いた。

いつか2人は出逢い、恋に落ちるともなんとなく予想はしていた。

その時が訪れれば、彼女の気持ちを第一にすること、そして彼女が幸せになるようにすると決めたのに、、、、。



やはり、寂しいものだ。


中也は私の予想に反して、かなり彼女に惚れ込んでいる。

中也のことは大嫌いだが、彼女を任せても問題なさそうだ。



だが、もし彼女を悲しませることが一度でもあれば私は、彼女を自分のモノにする。 


太宰「彼女が幸せなら、、、。いいんです。」


乱歩「さて、ここからどうなるだろうね、、、、。」




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