第13章 人魚姫
『中也くん、本当にいいの、、、?』
「なにがだぁ?」
『さっき話したでしょ?私の異能力のこと、、、』
中也くんを除いて、全員私のことを覚えていた。
つまり、フョードルもだ。
彼は刑務所にいるが、万が一彼が脱獄などでもしてまた私の力を利用しようと襲ってきたらとなると不安だった。
きっと1番に中也くんが狙われるからだ。
「ッたく、こっちへ来い。」
ベッドに座っている中也くんに手を引かれ、私もベッドの上へと座らせられる。
「いいか?俺は絶対に死なねぇ。それに、、、」
『んっ、、、。』
軽く接吻をされる。
「7年間俺は手前に片思いしてたんだ。やっと実ったんだぜ?手前と離れる気なんてさらさらねぇよ。」
『中也くん、、、、』
「、、、もう一度云う。俺と結婚してくれ。」
中也くんの瞳は迷いなんてなかった。
ただ真っ直ぐ私を見つめてくれていた。
そんな彼への答えは既に決まっている。
『はい、、、。宜しくお願いします、、、。』
私は彼と一緒にいることを選んだ。
この先、どんなこもがあろうとも永遠に、、、、。
タケル「人魚姫は、泡になって消えたんじゃない。王子様を守るために彼の記憶から自身を消しただけなんだ。それで、それに気付いた王子様は彼女を見つけ出して、幸せに暮らしたんだよ。」
??「善かった!人魚姫は生きてたんだ!」
「タケル、海、飯だってよ!!」
『2人とも、手伝ってー』
タケル/海 「はーい!!」
と中也は結婚し、タケルを養子に迎えた。
そしてその数年後、2人の間に可愛い女の子が生まれた。
名前は海というそうだ。
タケルは海をたいそう可愛いがり、今では海を守るヒーローになった。
そんな愛しい2人を見つめると中也は、結婚して数年が経った今でもラブラブのままだそうだ。
タケルが呆れるほどに、、、、。
めでたし、めでたし。