• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第10章 わすれもの





───嫌だ……待って……




私をひとりぼっちにしないで。




まだあなたのこと……信じたいのに───。






“どんだけ脳ミソお花畑なの?お前。”






「ーーーーっっ!!」




悪夢に出てきた蝉川の、悪魔のような顔と捨て台詞で飛び起きた。


フラッシュバックだ。




「はぁっ……はっ……!」




汗を沢山かいてるのに、体の悪寒はまだ続いてる。




スマホは月曜日の午前5時を表示した。

ダルい体をなんとか起こして、部屋着を着た。




上半身裸のまま寝ていた理由は思い出したくもない。

底なしの罪悪感と喪失感が、再び襲ってくるから。




「蜂楽ぁ……ごめんね……」




消えそうな声で呟いたら、一筋の涙が頬を滑った。




関節が痛くて、手すりを使ってゆっくり階段を下りて一階に向かった。

蜂楽が帰ってから玄関の鍵も開けっ放しで寝てたことを、今更ぼんやり気付く。


体温を測ってみると、38.0℃。




「……学校、休も……。」




昨日は本当に、色々なことがあった。



それを考えることしかできない。

何も手につかない。




ぼーっと脱衣室の方を見た。




昨日は、あの辺りで……


キスして求められて
濡れたシャツを脱がされて


体が燃えるように熱くて
ふたりとも盛り上がって


あー……無限ループ。




その脱がされたシャツもそのままで放置。

こんなに体がしんどいのに洗濯しなきゃ、なんて超現実的なことも考えちゃったりして、ビジー状態。



フリーズしそう、脳のスペック上げたい。


/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp