第38章 番外編Ⅱ おめでとう【蜂楽視点】 ✢
帰ってすぐ俺の部屋に連れ込んで、ふたりでベッドにダイブして…
無我夢中でキスしてた時だった。
『はあっ…夢…♡ただいま…夢っ♡』
『ん、ふ…ぅ、はぁ…めっ、んんっ…』
『デカちんサイズのゴム用意しといた?』
『ん、ゴムは、ないっ…はぁっ…』
『んぇ…?も、俺…今すぐ夢にパコりたい…爆発しちゃうっ…』
『っ、だいじょーぶだよ。廻…来て…?』
ナマで挿れていいよって意味の言葉が、
ギリギリの股間と心に突き刺さる。
“マジ?ラッキー♪”って反面、
ちょっぴり理性も働いちゃったりして。
でも、そんなん言われちゃうと……
今の俺には“生ハメ(それ)”以外の突破口が
見つからないよ。
『私、今ね……ピル飲んでるの。』
『それって……』
『ちゃんと飲めばほぼ100%、妊娠しない薬。』
俺とナマでヤるため……?
夢、キミってどんだけ可愛いの?
『んじゃ夢のナカ、射精(だ)しホーダイプランてコト…?』
『言い方。でもまぁ…そういうコト。』
『ズッキュンきた♡も、ヤバ…挿れたい…♡』
『ちょ…!聞いて?』
『えー……はぁい。』
『私にも廻にも、叶えたい夢があるから。ふたりのために飲み始めたの。』
『うんうん♪』
『“青い監獄”に行く前…ナカに出してって言ったの、軽率だった。ごめんね。』
『マジメさん。そゆとこ好き。俺もごめんね。』
『うん。お父さんの病院で処方してもらってる。
“周期も整うし、いいことだ”ってお父さん言ってくれた。さすがに違う先生に診てもらってるけど。』
『お?そーなんだ!よかったね、仲良しに戻れて♪』
『うんっ…!』
ちゃんと考えてくれたのが嬉しかった。
俺と離れてても……
俺のコトと、夢自身のコトを───。