• テキストサイズ

【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第38章 番外編Ⅱ おめでとう【蜂楽視点】 ✢





「答辞 蜜浦 夢」



夢がステージに上がってスピーチする以外は、
俺は夢の中だった。



タイミング悪いことにすっげー嫌な夢で、マイクで喋った夢の声で起きた瞬間に体がビクッてなった。





『夢ー♪誰とチャットしてんの?』


『士道くん。彼ってカッコいい。廻と違って大人の色気あるし、面白くて女子の扱いが上手。
来週デートすることになっちゃった。』


『は…!?なんで…なんでアイツなの…!?
夢のカレシは俺じゃんっ…!!』


『え…なに?いいじゃんデートくらい。
たまには私のコト、自由にさせてよ…廻。』





そう言って“お月様”ネックレスを外す夢。


そんな、ちょいとリアルで残念な夢。



夢に限ってそんなコトないんだけど。


何かを心配してるワケでもないんだけど。



たまたまみちゃったこの悪夢。


予知夢なワケないけど……気分は最悪。





U-20戦のあと初めて学校に行った俺は、
卒業式が終わった後、取り囲まれた。





「蜂楽、試合ヤバかったな!!お前なら次、ゴール決められるよ!!」


「潔世一のサインって、蜂楽くんに頼める!?」


「次はいつ学校に来るの!?また“青い監獄”行っちゃうのー!?」





今まで俺をバカにしてたヤツらも、面白いくらいに手のひら返し。

手のひら返って、手首捻挫しろ。



俺の居場所はもう、学校(ココ)じゃないんだよ。

お前らクソ群衆(モブ)に、1ミリも興味ない。




「俺、カノジョと約束あるから。」




あの変な夢のせいで、今は機嫌が悪いんだ。


/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp