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【ブルーロック】蜂蜜のファーストラブ

第37章 番外編Ⅰ 意外なヤツ【潔視点】





彼女が悲しそうに瞼を伏せると、長い睫毛が際立つ。


太ももに置かれた蜂楽の頭を規則的に撫でる姿は、すっげぇ甲斐甲斐しい。


蜂楽の性格から考えても甘え上手なんだろなって解るし、年上の彼女も甘えられるのが好きそうだ。





「そういや千切、お姉さん大丈夫?待たせてるんじゃね?」


「ああ、大丈夫。近くで買い物してるってさ。
姉ちゃんの買い物こそ、何時間かかるかわかんねーし。」





会話する俺と千切を、静かに見つめる視線。


宝物を見つめる子供みたいに、綺麗な眼を更に輝かせる蜜浦さん。





「あの……俺の顔、何かついてます……?」


「…えっ!あ、すいません!ジロジロ見ちゃって…!
廻に“ともだち”ができたのが嬉しくて、つい…!」





士道の前ではあんなにどっしりと構えてたのに。


動揺すると、すぐ顔が赤くなるんだな……。





「潔選手、千切選手って…呼べばいいですか…?」


「いやいや、全然っ…!フツーに潔でいいっすよ…!」


「俺も特にこだわりないんで千切で。つか全員高校生なんだし、タメ口で良くね?」


「そーだよな。“青い監獄”に学年の概念、置き忘れてきたわ。」


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