第36章 蜂蜜の愛
───朝が来ないでほしい。
廻が遠くに行っちゃうような気がするから。
なのに不思議だ。
昇った朝日は“太陽(めぐる)”みたいに
毎日顔を出してくれる───。
「……立てない。」
今日から蜂楽は合宿だっていうのに……
……なんてこった。
「昨日ムリさせすぎちゃったかにゃ?ごめんね。」
「ううん。いっぱいできて…すごく嬉しかった。」
「♡ 俺もっ!朝勃ち慰めてもらう予定だったけど、ガマンする。」
「今日から合宿でしょ。昨日もあれだけして…元気だね…。」
「えっちできてギラギラしてたし、合宿が楽しみであんま寝れなかったんだ!逆にハイ♪」
「それ午後になると充電切れるから、今は温存しときなね…。」
同じベッドで寝た蜂楽が、腰を擦ってくれる。
いつも一緒なのが当たり前だから、“ついにヤッちゃった”的な、浮足立つ感じはあまり無い。
ただ昨夜の本能むき出しなオス蜂楽と、今のきゅるんと可愛い純真な少年蜂楽とのギャップがエグい。
「へへっ♪孕んだかな?」
横向き寝の体勢で後ろからハグされて、何故か嬉しそうに私の下腹部を撫でる蜂楽。
相も変わらずストレートすぎる。
慣れたけど。