第35章 リバティ ✢
ビチョビチョに濡らしたシャツの重みがなんか良い。
ピタピタに肌に貼り付くのは、愛する人が昼間に着ていた男のサイズ。
ベッタリ付いた蜂蜜を洗い流すため。
そんなものは、口実だ。
私は存外、あなたと同じ性……あざといみたい。
「んっ、あ…あっ…」
「蜂蜜ベッタベタ。よーく洗おうね?」
両方の乳首が透けるシャツの上から、ボディソープの付いた手でクルクル擦られる。
こうするつもりで、シャワーに誘導したんでしょ。
最後まで止める気なんて……ないんでしょ。
「……廻もしっかり、洗おうね。」
早くも大きくなってる蜂楽のモノに、ヌルヌルの泡を塗ったくって仕返し。
根本から先端まで滑らせるように。
手のひら全体でサオの周囲を回転させるようにねっとり扱くと、一瞬でマックスの硬さを取り戻す。
「…っん♡夢…それっ、ヤバ…」
「でしょ?だからヤッてんの。」
“いわくつき”の避妊具は全部使い切った。
大きくなった蜂楽と、濡れそぼった私。
最後はどうするのかなんて解らない。
挑発をしてしまう手や口が、冷静を欠きたくない脳の指令を全く聞こうとしない。